共済と保険の違い

たとえるなら、保険はタクシーで、共済は電車です。タクシーは、個人で乗るので、高いですが、好きな場所に降りることができます。一方、電車は、多くの人と一緒に乗るので、安いですが、好きな場所に降りることはできません。保険は個人相手なので、色々な融通が利きますが、共済は団体相手なので、個人の好きなように変えることができません。

ちなみに、共済にも様々な種類があります。

・CO・OP共済
加入時に生協の組合員になるための出資金が必要ですが、組合員の要望をもとに、商品が設計されているので、最低限確保したい保証を確保できます。「たすけあい」や「あいぷらす」などです。

・JA共済
農業協同組合の共済で(JA共済)、農家組合員の生命や財産を保障するものですが、員外利用や准組合員となることで利用することができます。医療保障が充実しているのが特徴です。また、高額保障の加入の場合には、医師による健康状態の審査が必要ですが、原則的には告知のみでいいこと、掛け金(保険料)は民間の生命保険に比べて割安のものがあるなどのメリットがあります。

・全労済(全国労働者共済生活協同組合連合会)
生協法に基づいて設立された協同組合です。出資金を1,000円以上払えば、誰でも組合員になることができて、共済を利用することができます。遺族保障、医療保障、生存保障、火災などによる住宅・家財の保障や、自動車事故による賠償責任の保障までトータル的にカバーしてくれるのが特徴です。代表的なものとして、「こくみん共済」があります。
また、一部を除いて、医師による健康状態の審査が不要ですし、保険料が安く配当金が民間の生命保険に比べると多く、商品の仕組みが分かりやすいというメリットがあります。一方、営業員がいないので勧誘されないため、自分から店舗に行くか、問い合わせる必要があるというデメリットもあります。

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